看護部の理念
「生命・人格・人権」の尊厳を柱とし、
患者に寄り添う看護を提供する。
看護部長からのご挨拶
当院は1970年7月開院より半世紀、 2次医療圏に位置する急性期病院として地域の救急医療を担い、人々の すこやかな暮らしを支える病院として勤めてまいりました。
私ども看護部では、「早く確実な診断」、「適切な治療」、 「ぬくもりの看護」の3つの病院理念のもと、「生命・人格 ・人権」の尊厳を柱とし、 患者様やご家族様に寄り添った、質の高いぬくもりの看護を実践しています。
近年では地域包括ケアシステムにおいて、 当院の急性期病棟、地域包括ケア病棟、 そして外来、 在宅へとシームレスな関わりの中で、 看護部の果たすべき役割は重要性を増しています。
一方、 新人から子育て世代、プラチナ世代すべての看 護職員が生涯安心して学び、 働き続けられるよう多様な働き方が可能となる職場づくりを重要な課題と捉え、 取り組んでまいりました。
その一つはWLB「ワーク・ライフ・バランス」の充実として、 時間外削減を掲げ、 会議帯や研修会を勤務時間 内で実施、 またオンライン研修の充実を図るなど学びや すい環境を提供しています。
新人育成では、「つぶれない ・ つぶさない」を目標に個性を大切にしながら、 個々の成長に合わせた教育プログラムを適用し、 支える育成を重視しています。
これからも地域のみなさまに愛され、 質の高い看護の提供に努めるとともに、 職員一人ひとりを大切にできる 看護部組織でありたいと考えています。
クリティカルラダーにもとづく教育体系
全看護職員を対象にクリニカルラダーシステムにもとづいたすぐれたジェネラリストの養成とマネージメントラダーにもとづき管理者育成に取り組んでおります。
2023年度新人育成プログラム
「つぶれない」、「つぶさない」をモットーに個人の成長にあった支援を。
プライマリー、固定ナーシング・PNS 看護方式、ダブルセプターの看護体制
4月 | 集合オリエンテーション(2週間) |
5月・6月 | 基礎研修(採血・点滴) |
7月 | 3ヵ月フォローアップ研修 夜勤研修 |
9月・10月 | 救急看護、麻薬、抗がん剤、 6ヵ月フォロー |
翌1月・2月 | 夜勤独り立ち |
3月 | 1年間のまとめ |
先輩たちの声
アットホームで働きやすい職場環境
入職 1 年目の新人看護師です。相模原中央病院を選んだ動機は、学校の先輩からのアドバイス、また、自分自身、急性期医療にかかわる仕事に就きたかったので二次救急病院である当病院に決めました。
新人研修を経て、実際に病棟勤務に就いた当初は不慣れなことだらけで、日々、学ぶことの連続でした。幸い、病棟の諸先輩たちが親身に相談に乗ってくれ、フォローしていただいたお陰で、どうにか夜勤独り立ちレベルまで達成することができ、現在は、大変ながらも少しずつ看護の醍醐味のようなものも実感しております。
アットホームで働きやすい職場環境、そんな相模原中央病院です。
「手厚い教育」が現場での安心感に
生まれも育ちも地元相模原。そんな私が、地域密着型の病院である相模原中央病院を選んだのも自明の理?でしょうか。看護のプロをめざしてまもなく入職3年目。新人1年目は大変なことも多いと思いますが、私自身、職場のチ ームワ ー ク、先輩たちの親身なサポー ト、そして個人の成長にあった手厚い研修プログラム等々に支えられて自然にスキルアップできたような気がします。"教育に手厚い"、人を大切にする、それは当病院看護部の特長といえると思います。研修で学んだことはうらぎらない、より質の高い看護 を目指してこれからも日々、学びを大切に成長していきたいと思います。
チームの一員として迎える病院実習
看護部からの派遣により、“病院実習にくる学生さん達を教える” をテーマに北里大学看護学部で週一回、9カ月ほど臨床指導者研修を受講させていただきました。臨床指導では、看護師見習いとして初めての実習に臨む緊張感をほぐし、チームの 一員としてあたたかく迎える現場づくり、チームワ ー クづくりを第一に心がけてお ります。私自身、相模原中央病院でインタ ーシップ体験をさせていただき、看護師 と患者さんの距離感がいい、ぬくもりが感じられる病院と感じたのが入職の動機で した。初心忘るべからず!病院実習に〈る学生さんとともに学びながらより良い看 護を目指してまいります。
クリニカルラダーⅣ 【リーダーナース】 7年~ | チームリーダーとして部署の目標達成に向けた業務が遂行でき、模範となれるレベル
リーダーシップ研修 ・部門間の調整・スタッフの継続教育・看護研究の推進・理論的意思決定支援・問題解決の取り組み |
クリニカルラダーⅢ 【中堅ナース】 4年~6年 | 看護実践に相手ロールモデルとなり、後輩指導まで行うレベル
実習指導 実習指導者研修 ・看護研修・入退院支援の中核・災害時・緊急時の対応・看護実践のロールモデル行動 |
クリニカルラダーⅡ 【一人前ナース】 2年~3年 | 自立し、自律的に日常看護業務を遂行し、新人指導まで行うレベル
プリセプター ・対人関係コミュニケーション・アサーション・論理的思考・入退院支援・フィジカルアセスメント ・看護過程・高齢者のケア・論理課題の取り組み |
クリニカルラダーⅠ 【新人ナース】 1年 | 自立に向けた指導を必要とする新人レベル
新人集合研修 部署外研修 ・セクションの概要と特徴・基本的な看護技術・看護過程・接遇/看護記録/看護論 ・院内感染防止対策・リスクマネジメント |
教育担当からの声
看護の質を全体的にレベルアップ
看護部教育委員会は、各病棟の教育担当者で構成され、新人教育から現任教育まで各レベルごとの到達目標、研修計画を作成し、院内看護全体のレベルアップを図ることを目的に活動を行っております。新人教育では個々人の個性やレベルにあったきめ細かな研修プログラムを、また現任教育ではより質の高い看護へのスキルアップを目的に、オンライン教材等も導入した自己学習プログラムが組まれており、看護教育体制の充実は当病院の自慢のひとつでもあります。患者さんに寄り添うぬ〈もりの看護、そしてさらなる質の高い看護へ。今後とも看護部全体でレベルアップを図ってまいりたいと 思います。
より良い看護への使命感
私が、がん化学療法看護認定看護師を取得したのは、がん看護のエキスパートとして自信をもって患者さんやご家族により良いケア ができるようになりたいという使命感からでした。認定看護師は「実践・指導・相談」の3つの役割を持ち、それぞれの認定分野の専門性を活かして患者さんはもとより、病院全体のレベル向上にも努めなくてはなりません。研修時代は辛いこともありましたが、得られるものは多くありました。
新しい情報や知識・技術の向上にため、今後も自己研鑽が必要です。患者さんに寄り添い、安心して治療が受けられる環境を整え、多職種との連携を図っていきたいと思います。
チャレンジ・スピリットを大切に
地域医療に関わり、感染対策に関する知識 の習得が必要と感じ、 2016 年に感染管理認定看護師教育課程に進学し、6 か月に修学をさせて頂きました。<しくも新型コロナウィルスパンデミックが始まる2年前のこと。
スキルアップを目指す者をサポートして〈れる環境、それは当院、看護部の自慢できる特長の1つではないでしょうか。目指したい、 叶えたい思いを諦めずにチャレンジする心を私も支援していきたいと思っています。現在は、院内感染防止対策委員会と看護部感染委員のメンバーとして活動しています。
また、地域連携を担当する者として、近隣施設、福祉団体への感染対策指導を行っており、地域医療に貢献すべ〈日々努めています。
「人を大切にする」新人教育
当看護部では新人教育委員会があり、新人が働きやすい職場づくりをテーマに毎月、各病棟から数名ずつの委員が集まリアットホーム に研修会を開催しております。基本は、” 人を大切に” ということ。新人が夜勤独り立ちの壁を越えるまでの約一年間、毎回、現場がかかえる多重課題をテーマに個性を尊重した細やかな対応の新人教育プログラムを作成しております。私自身の新人時代を振り返っても、最初は不慣れで大変かとは思いますが、患者さんの元気な笑顔やチーム の励ましが大きな支えとなりました。そして今はもうひとつ、新人の成長を感じられる瞬間もまた大きな喜ぴとなっています。
マネジメントラダーⅣ 【看護部長】 | 病院全体の管理・運営に参画するとともに、 地域まで視野を拡げた看護管理を実践できる | サードレベル |
マネジメントラダーⅢ 【副看護部長】 | マネジメントを担う一員として、看護管理を実践できる | セカンドレベル |
マネジメントラダーⅡ 【看護師長】 | 自部署の看護管理を実践できる ・他部署との連携に関する研修・管理者シャードーイング、リフレクション ・自部署目線 概念化研修 | ファーストレベル 認定看護師・専門看護師 特定行為研修終了看護師 |
マネジメントラダーⅠ 【副看護師長・主任】 | 自部署の看護管理者と共に看護管理を実践できる | ファーストレベル 認定看護師・専門看護師 特定行為研修終了看護師 |